洋書絵本 ジェニファー・アダムズ・文、アリソン・オリヴァー・絵、『嵐が丘』、『ジェイン・エア』

今日は、多分世界で一番かわいい、

『嵐が丘』と『ジェイン・エア』のご紹介です。


古典文学を使って、

子供に特定の語彙をおぼえてもらう、

Baby Litシリーズ。


例えば、

バーネットの『秘密の花園』では、花の名前、

キプリングの『ジャングル・ブック』では、動物の名前が、

学習できるように、なってます。


まずは、エミリー・ブロンテの『嵐が丘』。

特化してるのは。。。「天気」です。


Jennifer Adams. Art by Alison Oliver.

Wuthering Heights: A Weather Primer. Gibbs Smith, 2013


「jennifer adams, alison oliver, wuthering」の画像検索結果



この本は、9つの天気を選び、

原文から、該当する部分を抜き出して、

添えています。


9つの天気とは、


breezy

sunny

cloudy

windy

stormy

rainy

misty

snowy

still


です。


9つのイラストすべてに、

嵐が丘屋敷があって、


さらに、例えば「Sunny」だったら、

太陽が照っていて、お花が咲き、

女の子が、洗濯ものを外で干してます。


ブロンテ姉妹の小説で、どの気象が一番よく出てくるか、

調べた論文があります↓


Chesney, Rebecca. “The Brontë Weather Project 2011-2012.”

Brontë Studies 39. 1 (2014): 14-31.


この論文によると、『嵐が丘』で一番多いのは、

「風」で、20パーセント。

これは、イメージどおりかも。


2位は、「太陽」で、14.8パーセント。

少し意外?


ちなみに『ジェイン・エア』は「雨」、

アンの 『ワイルドフェル館の住人』は、「太陽」だそうです。

おもしろいですね。



次は、シャーロット・ブロンテの『ジェイン・エア』。


Jennifer Adams. Art by Alison Oliver.

Jane Eyre: A Counting Primer. Gibbs Smith, 2012


Jane Eyre: A BabyLit® Counting Primer (English Edition)


この本で勉強するのは、

数の数え方です。


ガヴァネスが、ひとり、

トランクが、ふたつ、

という具合に、10までいきます。


私が一番反応したのは、

「絵が、はちまい」の中の、パイロットのスケッチ。


パイロットは、ロチェスターの犬です。


パイロットは、

ジェインとロチェスターが初めて会った時も、

ロチェスターより先に現れ、


二人が一度別れて、やっと再会する時も、

主人より先に、ジェインに気づきます。


19世紀中期の小説では、

夫婦でもない男女が一緒にいるのは、よろしくない、

ということで、

犬がいることがありますが、

パイロットも、付き添い役を兼ねてます。


深読みすると、

難所の多い湾の中を、

港まで案内する「水先人」という名のとおり、


ジェインが無事に、

ロチェスターと一緒になれるように、

助けてくれる犬なのかも。


イラストのパイロットは、

体に比べて、頭、特に耳が大きくて、

まだ子供なんだと思います。


大型犬のパイロットにも、

小さい頃があったんですね101.png


アリソン・オリヴァー氏によるイラストは、

『嵐が丘』も『ジェイン・エア』も、


全体としては楽しい感じですが、

色が濃いめ、暗いめで、ゴスっぽいです。

ファッションでいうと、アナ・スイみたいな感じ。


細部も、葉っぱ一枚、本一冊、

どこをとっても、本当にかわいいです。


私の持っているのは、紙の本で、

ややマットな感じが、味になってますが、


電子ブック版は、解像度が高くて、

また違った美しさがあるのかもしれませんね。


以上、洋書絵本のご紹介でした。


by 川崎


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by eikokushosetsu | 2018-02-02 11:22 | 小説と芸術